片頭痛の治療 | 橘医院 (山形市・内科)

片頭痛

 片頭痛はひどい痛みのため、普段の生活が出来なくなります。とにかく頭痛を治めて、日常生活に戻れるようにしたいものです。


痛み止め (非ステロイド性消炎鎮痛剤)

痛み止め

 多くの人はイブやバファリンなどの市販の痛み止めや、医院からもらったクスリを使うと思います。1ヶ月に数回程度の頭痛で、痛み止めで治まるようなら、問題ありません。しかしこれらの痛み止めが効かないとき、あるいは何回も使わなければならないときは、問題になります。


片頭痛用の頭痛薬 (トリプタン製剤)

 通常の痛み止めは炎症(腫れ)を押さえて「痛みを感じにくくするクスリ」です。つまり、片頭痛が治まるのを待っているわけです。それに対して「トリプタン製剤」と呼ばれる片頭痛用のクスリは、片頭痛の原因そのものに働いて、痛みを鎮めます。

 

 とても良い薬ですが、現在5種類のクスリがあり、どのクスリが本人に合うか、試してみる必要があります。血圧が高い方は、しっかりと血圧を下げてから使わねばならず、また特殊な片頭痛には使えないため、病院や診療所で診察を受けて、処方となります。

薬剤の使用過多による頭痛 (薬剤乱用頭痛)

薬剤乱用頭痛

 片頭痛はつらいので、「周りに迷惑をかけないように」と、どうしても頭痛薬を使う回数が増えてしまいます。しかし、頭痛薬を多く使ったり、予防的に使っていると、頭痛薬が原因で新たな頭痛が起きてしまう、という場合があります。これを薬剤乱用頭痛と言います。

 

 特に市販の頭痛薬には、切れ味をよくするためにカフェインが入っており、これが薬剤乱用頭痛を起こしやすくしています。治療は頭痛薬をやめることですが、それだけでは頭痛で普段の生活が出来なくなるため、多くの場合、次に挙げる予防薬を用います。


予防薬

 頭痛薬を使う回数が増えてきた・効かなくなった、または、頭痛の症状が強いときには、片頭痛の予防薬を使うときがあります。なかなか片頭痛をゼロにすることは出来ないのですが、回数を減らしたり、症状を軽くしたり出来るようになることが多いです。

 

 様々なタイプの予防薬がありますので、片頭痛がひどいときにはご相談下さい。

吐き気に対する治療

片頭痛による吐き気

 片頭痛は多くの場合、吐き気を伴います。これは気持ち悪さとともに、痛み止めの効きを悪くする大きな原因となります。吐き気止めを早めに用いると、気持ち悪さが軽減できるとともに、痛み止めの効きを正常化します。


月経にまつわる片頭痛

 月経の直前や排卵後には、血液中のエストロゲンという女性ホルモンが低下します。その結果片頭痛が起こる人がいます。月経周期と関係するような片頭痛の時には、月経痛や更年期障害で使う漢方薬が効果的な場合があります。

妊娠中・授乳中の片頭痛

妊娠中・授乳中の片頭痛

 多くの人では、妊娠中は片頭痛がなくなるか、軽くなります。しかし妊娠中にもひどい片頭痛がみられることがあり、その時には治療薬を注意して選ぶ必要があります。妊娠中の片頭痛には、アセトアミノフェンが良く使われます。また漢方薬を使うこともあります。それでも治まらないときには、スマトリプタン(商品名イミグラン)が使われます。

 

 授乳中も、アセトアミノフェンやスマトリプタンを使うことが多いのですが、スマトリプタンを使ったときには、その後12時間は授乳を避ける必要があります。いずれにせよ、診察を受けて相談して下さい。なお、妊娠中・授乳中のクスリに関する情報は、「妊娠と薬情報センター」にわかりやすく載っています。

 

→妊娠と薬情報センター


クスリ以外の治療法

片頭痛には規則正しい生活が有効

 周りの状況が許せば、数時間寝てしまうのが良い治療法となります。普段から片頭痛を起こしにくくするためには、まず規則正しい生活を心がけましょう。寝不足、週末の寝だめは、いずれも片頭痛を起こしやすくします。日常生活でストレスがかかると片頭痛は起きやすくなるため、上手にストレスを解消する方法を見つけて下さい。

 

 また、自分の頭痛がどのようなきっかけで起こるのかを知ることも、大切です。頭痛ダイアリーを利用して普段の生活を振り返ることを、お勧めします。

 

→日本頭痛学会・頭痛ダイアリー(PDF書類なので印刷が必要です)

 

 なお、スマホのアプリでも、頭痛経過を記録できるものが出ています。