今シーズンは例年より暖かい冬となっています。それでも朝晩の冷え込みは厳しく、東北地方であるコトを思い起こさせます。

 

なかなか屋外で運動する気になれないのですが、実は、冬は運動効果が高いのです。


冬の運動

人間は寒さの中でも体温を一定に保つ必要があるため、冬は基礎代謝が高くなります。

 

基礎代謝は1日に必要なエネルギーの60%も占めるため、寒いところにいると、それだけカロリーを消費します。

 

さらにカラダを動かすと、より多くのカロリーを消費できます。つまり運動効率が高いのです。

 

良いことずくめですが、注意点も。

冬の運動についての注意点

冬は寒いため、春夏秋とは体の状態が異なります。そのため、運動するときには次の点に気を付けてください。

 

血圧が上がりやすい

 

暖かい室内から寒い屋外に出ると、血管が縮んで血圧が上がります。もともと高い人はさらに上がり、脳卒中や心臓病の発作が起こるキケンも。

 

体が硬くなり怪我をしやすい

 

寒いところでは、筋肉や関節も硬くなりがち。いきなり体を動かすと、怪我にもつながります。

 

対策

 

血圧が高い人は、キチンと治療を行いましょう。高血圧症で通院している人は、かかりつけ医に相談してください。

 

また暖かい格好をし、充分な準備運動を行って、体を温めてから動くようにしましょう。

発汗対策

雪かきをしていても分かるとおり、寒い中で動くと、思った以上に汗をかきます。

 

そのため冬の運動中は、知らないうちに脱水になりやすく、こまめな水分摂取も大切です。

 

また汗をかいて体が冷えることもあるため、服装にも気を付ける必要があります。

冬の運動時の服装

低温と風を防ぎながらも、体温調節と快適性を保つことがポイントです。そのためには適切なインナーとアウターを選ぶことが重要です。

 

以下に一般的なアドバイスを提供しますが、具体的な気温や天候、運動の種類によって調整してください。

 

インナー(下着)

 

最近は、汗を外に逃がして湿気がこもらない合成素材が数多くあります。このような「吸湿発散機能」がある下着は、寒い中で動いても体をドライで暖かく保ちます。

 

なお綿素材は肌触りが良いのですが、汗を吸収して濡れたままとなり、体温を奪うことがあるので注意が必要です。

 

アウター(ジャケットなど)

 

フリースやウールなど、断熱性に優れた素材のセーターは熱を閉じ込めて、暖かさを保ってくれます。

 

ジャケットは防水性に優れた素材のものが良いです。さらに汗を外に出す機能を持ったものが適しています。

 

通常のジャケットなら、汗をこまめに拭くことが大切です。

 

アクセサリーとして、手袋、帽子、耳当てなどを適宜使用して、露出部分の保護を忘れないでください。

 

以上を気温や活動レベルに応じて、簡単に脱ぎ着できるように組み合わせることが重要です。

カラダの異変を感じたら

寒いときには急性心筋梗塞や脳梗塞などが起きやすくなります。

 

運動中に急な胸痛が見られたり、手足が動かない、上手くしゃべれない、などの異変を感じたら、躊躇しないで救急車を呼びましょう。

まとめ

今シーズンは、雪かきをする機会が今のところほとんどありません。運動不足となって血糖値が高くなっている人も多いのです。

 

寒さ対策をしながら意識的に外でカラダを動かすことで、体調を整えることをオススメします。